TBSのドラマ「御神先生(みかみせんせい)」で相対的貧困率について話題となりました。
日本はG7(主要7カ国)のなかで最も高く(悪く)、生活に困窮している人が多くいます。
相対的貧困とは、ある社会において標準的な生活水準と比べて著しく低い生活を強いられている状態を指します。
具体的には?
相対的貧困は、単に「お金がない」というだけではなく、
• その社会の平均的な収入や生活水準と比べて貧しい状態
• 基本的な生活はできるが、社会的な活動(教育・文化・娯楽など)に参加しにくい状態
という特徴があります。
指標としての「相対的貧困率」
一般的に 「国民の可処分所得の中央値の50%未満の所得しかない人の割合」 として計算されます。
日本の相対的貧困率(参考)
日本でも約15%前後の人(6人にひとり)が相対的貧困状態にあると言われています。
特にひとり親世帯の貧困率が高く、約5割の世帯が相対的貧困の状態と言われています。
つまり、日本のような先進国でも 「周りと比べて極端に厳しい生活を強いられている人がいる」 という問題を示す指標なのです。
【世帯人数ごとの相対的貧困ライン(年収と月額)】
1人世帯:年収 約127万円 / 月額 約10.6万円
2人世帯:年収 約180万円 / 月額 約15万円
3人世帯:年収 約220万円 / 月額 約18.3万円
4人世帯:年収 約254万円 / 月額 約21.2万円
【絶対的貧困と相対的貧困の違い】
絶対的貧困
定義:生きるために必要な最低限の生活ができない状態
基準:1日2.15ドル未満(世界銀行の基準)
具体例:食べ物が買えない、住む場所がない、安全な水がない
相対的貧困
定義:その社会の平均的な生活水準より大幅に低い状態
基準:可処分所得の中央値の50%未満
具体例:進学を諦める、旅行や習い事に行けない、生活費がギリギリ